ばなな通信

小説家・青葉奈々のお仕事情報とのんべんだらりとした日々を掲載するブログです。
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# 朝がまたくるから - 漫画レビュー的なやつ
なんかこう、銀魂で熱くなりすぎて、オタク丸出しになってしまって、今更まあ、隠す必要もなくなっただろうと(まあ、あんま隠れてなかっただろうけど)思うようになったので、好きな漫画とか、語ってみます。
レビュー的なあれで。レビューっていうより、ホント「すきだー!」ってのを、心の底から叫ぶだけなんですけども。

で、すきだー!と、大声で叫びたい漫画のひとつが、羅川真里茂さんの作品なのです。

羅川さんの作品は「赤ちゃんと僕」を完結後に全部読んでドはまりし、号泣し、ちょうどその頃「しゃにむにGO」の1巻が出たばかりで、好きだったテニス漫画かつ千葉県が舞台(しかもうちの高校の近くだったよ)だったということもあって読み、予想通りドはまりし、他の作品も全部読んで、全部が全部魂持ってかれるくらい感じ入り、という感じで、異様なまでのハマり具合を見せてるんですが、最近出た短編集「朝がまたくるから」も、心揺さぶられるストーリーでした。

短編3本が収録されたこの作品集は「罪」がテーマ、とのことなんですが、個人的には「赦し」がテーマなんじゃないかなあと、ぼんやりと思いました。

「葦の穂綿」「半夏生」「冬霞」という、3つの作品は様々な形での「罪」を描いた、非常に重い内容。
ほのぼのとした、なんでもない穏やかな日々を描いているのかと思ったら、その中には決して人には知られてはならない暗い部分がある。その「暗い部分」というのは、おそらく、誰の隣にも潜んでいる可能性があるのかもしれない、と思わされるようなさりげなさで、そっと、そこに座っている。
程度の大小はあれど、それは「罪」であり、そして、そのために傷つく人がいる。それも、一生、取り返しのつかない傷を負ってしまう。負ってしまった。そういう人たちが、描かれていました。

本人も、そして、周囲の人も。
誰もが、傷ついている。「罪」に、巻き込まれている。

けれど、その「罪」を犯してしまった本人は、一生苦しみ続けなければならないのか?
もう二度と、その苦しみから逃れることは出来ない。それは、犯した「罪」に科せられた「罰」
けれど、ほんのわずかも、苦しみから解放される瞬間を得てはいけないのか?

この作品集の中で、感じたのは、「罪」を「罪」として描きながらも――そしてその暗闇をまっすぐに見つめながらも―― 一筋の光がそっと、差し込んでくる。
暖かい、「赦し」が、そこにある。
なんとなく、そういうきもちに、なったのでした。

どんな話なのかは、気になったら読んでいただきたいなあ、と思うんですが、ほんとうに、心にずっしり来る中で、ふわりと、干したばかりの毛布にくるまれたような優しさに包まれる気持ちになれて、何度読んでも涙が出てくるのです。
なんというか、渇いた大地に雨が降る、みたいな。
そんな気持ちになる作品です。


うむ、どこまでがネタバレになるのかわからなかったのであえて全く触れずに書いたら、実に抽象的になってしまったのでした(笑)
すごく、暖かい作品なので、興味を持っていただけたら、是非!
| - | - | 00:36 | category: レビュー的なもの |
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